令和４年４月にデジタル田園健康特区に指定された岡山県吉備中央町では、デジタル田園都市国家構想交付金事業を通じて、健康・医療分野を中心に、地域課題の解決を目指し、データ連携基盤および遠隔診療や救急連携といった各種サービスの社会実装を進めてきた。
また内閣府の「先端的サービスに関する調査事業」においては同様にデジタル田園健康特区に指定された長野県茅野市、石川県加賀市とともに、３地域の連携を視野にいれて、データエクスチェンジ機能の開発を行い、民間、行政、医療・介護などが扱う様々な形式のデータをHL7FHIRに変換し、データの標準化とそれにかかるコスト低減を推進してきた。
これら活動を通じて見えてきた地域におけるＤＸ化の意義を述べるとともに、その中でデータ連携基盤およびデータエクスチェンジ機能が果たす役割を述べていく。
最後に少子高齢化・人口減少が日本における最大の社会課題と言えるが、それに対してデータ連携基盤およびデータエクスチェンジ機能をどのように活用および発展させていくか今後の方向性を述べる。