[2-G-1-02] 診療画像活用のための統合画像データベースの構築
Integrated Image Database, Medical Imaging, Extraction and Distribution
【目的】AI技術の進展に伴い、研究目的での画像データの抽出要望が増加している。現在、画像データ抽出は、病院情報管理システムの画像CD作成オーダーにより対応しているが、大量の抽出依頼に適していないだけでなく、診療用CD作成の支障となるなど様々な課題がある。本報告では、診療画像の一元的な管理活用を目的とした統合画像データベースの構築について述べる。
【方法】 統合画像データベースは、放射線画像、循環器動画、3D画像、超音波画像のDICOMデータ及び病理画像(JPEG)を対象としている。 既設の統合データベースから取得した画像検査オーダー情報をもとに診療用画像管理システムから画像データを取得し専用ストレージに保存するとともに、患者情報やデータ格納パス等を管理情報として登録する。保存された画像データは、検索と表示に加え、DICOMヘッダの匿名化処理も可能な一括抽出ができる。また、研究用診療情報検索システム等からの検索、参照とサムネイル提供などの連携可能である。 画像の取得は、稼働日以降、日次での取り込みを基本として、それ以前の画像データは検索の都度、診療用画像管理システムから取得し保存する。過去データとして任意のタイミングで一括取り込みも可能としている。
【結果】 統合画像データベースとして、画像データの日次と任意での取り込みや一括抽出、他システムとの連携も確認した。しかし、450人分(約40GB)の検索と抽出に約10時間かかり複数条件での抽出が並列に行えないこと、別途構築した研究用診療情報検索システムとのサムネイル連携に1件当たり約5分かかるなど、速度面等で大きな課題があった。
【結論】 統合画像データベースの構築とその活用と課題について述べた。今後、操作や速度面での改善による利活用を進める予定である。
【方法】 統合画像データベースは、放射線画像、循環器動画、3D画像、超音波画像のDICOMデータ及び病理画像(JPEG)を対象としている。 既設の統合データベースから取得した画像検査オーダー情報をもとに診療用画像管理システムから画像データを取得し専用ストレージに保存するとともに、患者情報やデータ格納パス等を管理情報として登録する。保存された画像データは、検索と表示に加え、DICOMヘッダの匿名化処理も可能な一括抽出ができる。また、研究用診療情報検索システム等からの検索、参照とサムネイル提供などの連携可能である。 画像の取得は、稼働日以降、日次での取り込みを基本として、それ以前の画像データは検索の都度、診療用画像管理システムから取得し保存する。過去データとして任意のタイミングで一括取り込みも可能としている。
【結果】 統合画像データベースとして、画像データの日次と任意での取り込みや一括抽出、他システムとの連携も確認した。しかし、450人分(約40GB)の検索と抽出に約10時間かかり複数条件での抽出が並列に行えないこと、別途構築した研究用診療情報検索システムとのサムネイル連携に1件当たり約5分かかるなど、速度面等で大きな課題があった。
【結論】 統合画像データベースの構築とその活用と課題について述べた。今後、操作や速度面での改善による利活用を進める予定である。
