2022年の電子処方箋基本機能リリースから現在までの各機能への対応状況をご説明させていただくとともに今後の院内処方対応などに関する対応計画について提示する。電子処方箋では医療機関で処方箋情報を作成し電子処方箋管理サービスに登録する。薬局では電子処方箋管理サービスから処方箋情報を取得し、調剤後に調剤情報を電子処方箋管理サービスに登録する。その調剤結果は、医療機関にて電子処方箋管理サービスから取得し医療行為の参考とされる。　電子処方箋を運用するにあたって電子カルテ内での「処方情報」のデータ管理方法や、「調剤情報」をどのような仕組みで取り込みを行って、どういった形式のデータとして保管しているかを提示させていただき、保管方法に関して現状見えている課題や今後予定している対応内容について共有したい。また、電子カルテから送信している「処方情報」と、新たな情報となった「調剤情報」にはどのような情報が含まれていて、どのようなことに活用できるのかについて、いくつかの活用案（①処方情報と調剤情報の差分を確認し後発品への切り替え需要や疑義照会の頻度・内容を確認、②リフィル処方箋の活用状況の確認、③薬剤の調剤情報をもとに感染症の拡大状況を検知し薬の在庫管理に活用など）を提示させていただくとともに、より活用できる範囲を広げるために運営主体へ要望したい点などを議論したい。