Japan Association for Medical Informatics

[3-A-5-01] 今考えるべき医療現場でのオフェンシブセキュリティ

*Atsuo Inomata1 (1. Osaka University)

今やサイバー攻撃のニュースを目にしない日はないのではなかろうか、さらには個人情報漏洩の数も膨大なものとなり、すでにサイバー攻撃慣れをしてしまい、その脅威への意識も薄くなりつつ感覚こそが本当の脅威ともいえなくはない。登壇者は、大阪急性期・総合医療センターで発生したサイバー攻撃インシデント調査委員会の委員長を拝命し、インシデント発生時から初動対応、そして復旧への動きを見てきた中で、現場がどう変わっていったのか、また起きてみなければ分からない知見を多数得ることができた。本講演では、最近サイバーセキュリティ分野において重要な考え方とされるオフェンシブセキュリティという視点で、現場そして経営者らがどう事案を捉え、対応していくべきかについて、大阪急性期・総合医療センターの事案をケーススタディとして議論していきたい。