[3-C-1-02] 処方オーダー機能の応用による持参薬管理システムの構築と運用
Brought in Medicine, task share, medical safety
【背景・目的】
当院のEMR(亀田医療情報株式会社アピウス エクリュ)には持参薬報告機能がなく、持参薬指示をオーダーとして反映しない運用としている。
そのため服用薬が一画面で確認出来ず、非効率的かつ重複・禁忌の見逃し等医療安全上の懸念がある。
しかしシステム導入は導入・連携費など費用負担が大きい。
そこでEMR上に持参薬管理システムを安価に構築した。
【方法】
EMRと薬剤部門システム(小西医療器株式会社)に持参薬マスタとして、医薬品名称の先頭に【持】を付与したものを一括登録した。当院のEMRには持参薬フラグがあり活用した。
薬剤師が鑑別後、他部門連携しない事後区分で持参薬をオーダーし、直後に中止することで複製可能な履歴を作り、そのテキスト情報を活用して報告書を作成する。医師は履歴から複製し、継続する持参薬をオーダーする運用とした。
オーダー状況の確認のためEMRからオーダー情報を抽出・集計した。
【結果】
持参薬指示が入院処方と同一の画面に表示され、一画面で全服用薬が確認可能となった。
システム構築費用はEMRへのマスタ一括登録費用のみであった。
薬剤部門システムで持参薬への重複・禁忌自動監査システムが適用された。
持参薬オーダーの98.7%が薬剤師による医師代行入力であった。
【考察・結論】
EMR上に持参薬管理システムを安価に構築できた。持参薬フラグを持たないEMRにおいても、検索名称先頭に約束文字を付け薬品検索を制御することで、本システムの構築が可能と考えられる。
本システムはEMR上に構築したため、多職種の業務効率化と医療安全の向上に寄与できると考えられる。
持参薬オーダーはほぼ全て薬剤師が代行しており、医師の負担を増加させずに運用されていると考えられた。
一方昨今のEMRには持参薬報告機能が標準で備わっていることが多く、本システムの活用は限定的である可能性が高い。
【倫理的配慮】
該当なし
当院のEMR(亀田医療情報株式会社アピウス エクリュ)には持参薬報告機能がなく、持参薬指示をオーダーとして反映しない運用としている。
そのため服用薬が一画面で確認出来ず、非効率的かつ重複・禁忌の見逃し等医療安全上の懸念がある。
しかしシステム導入は導入・連携費など費用負担が大きい。
そこでEMR上に持参薬管理システムを安価に構築した。
【方法】
EMRと薬剤部門システム(小西医療器株式会社)に持参薬マスタとして、医薬品名称の先頭に【持】を付与したものを一括登録した。当院のEMRには持参薬フラグがあり活用した。
薬剤師が鑑別後、他部門連携しない事後区分で持参薬をオーダーし、直後に中止することで複製可能な履歴を作り、そのテキスト情報を活用して報告書を作成する。医師は履歴から複製し、継続する持参薬をオーダーする運用とした。
オーダー状況の確認のためEMRからオーダー情報を抽出・集計した。
【結果】
持参薬指示が入院処方と同一の画面に表示され、一画面で全服用薬が確認可能となった。
システム構築費用はEMRへのマスタ一括登録費用のみであった。
薬剤部門システムで持参薬への重複・禁忌自動監査システムが適用された。
持参薬オーダーの98.7%が薬剤師による医師代行入力であった。
【考察・結論】
EMR上に持参薬管理システムを安価に構築できた。持参薬フラグを持たないEMRにおいても、検索名称先頭に約束文字を付け薬品検索を制御することで、本システムの構築が可能と考えられる。
本システムはEMR上に構築したため、多職種の業務効率化と医療安全の向上に寄与できると考えられる。
持参薬オーダーはほぼ全て薬剤師が代行しており、医師の負担を増加させずに運用されていると考えられた。
一方昨今のEMRには持参薬報告機能が標準で備わっていることが多く、本システムの活用は限定的である可能性が高い。
【倫理的配慮】
該当なし
