一般社団法人 日本医療情報学会

[3-C-5-01] 慢性腎臓病臨床効果情報データベース(Japan Chronic Kidney Disease Database: J-CKD-DBの現状と未来

*矢野 裕一朗1 (1. 順天堂大学)

リアルワールドデータは、現実世界で生成される多岐にわたる情報を指し、研究、ビジネス分析、意思決定、技術開発などの多様な分野で活用されている。医療分野では特に幅広く利用されており、電子カルテデータ(検査、投薬、画像、病理所見など)、診療報酬請求データベース、レジストリ、ウェアラブルデバイスなどからのパーソナルヘルスレコード、健康の社会的決定要因や購買データなどの行動ログ、環境に関連したデータなどが含まれる。日本腎臓学会が日本医療情報学会と共同し、全国規模の慢性腎臓病臨床効果情報データベース(Japan Chronic Kidney Disease Database: J-CKD-DB、代表:柏原直樹先生)を構築した。このデータベースは薬剤の効果検証、経時データを活用したトラジェクトリー解析と腎予後の関連性、ガイドライン遵守率と腎予後の関連性などの研究に活用されている。本発表では、データ駆動型研究、特に医療領域における現状と未来について議論する。