Japan Association for Medical Informatics

[3-D-2-07] 次世代医療基盤法に基づく医療情報利活用の現状・期待・課題

*Shinya Sonobe1,2, Takashi Yokota1,3, Naoki Nakamura1,4, Susumu Fujii1,5 (1. Medical Date Utilization Center, Tohoku University Hospital, 2. AI Lab, Tohoku University Hospital, 3. Clinical Research Administration Center, Tohoku University Hospital, 4. Medical Information Technology Center, Tohoku University Hospital, 5. International Research Institute of Disaster Science, Tohoku University)

The Next Generation Medical Infrastructure Act, anonymized, pseudonymized, medical data

次世代医療基盤法が施行されて6年間が経過した。実情に合わせた改正を経つつ、少しずつであるが確実に関係者の意識変容を促している。一方で未だにその意義が広く浸透していないのも事実である。その原因の一つは、匿名加工医療情報と仮名加工医療情報のメリットおよびデメリットや、次世代医療基盤法に基づいた医療情報の運用へ対応する基盤を構築する上での投資と効果を、関連各所のステークホルダーが、正確に把握していない、もしくは正確に把握する機会が無いことである。また、さらなる普及へ向けて、より実情に合わせた制度の変更も必要であろう。そのためには、この仕組みに対してどのような立場でどのような思惑が生じるかを把握することも重要である。
本シンポジウムでは、法規概要、基盤構築、運用体制、活用事例、情報精度について各演者より提示される。これをもとに、データ収集者、データ利活用者、データ利活用審議者のいずれでもある立場から、次世代医療基盤法に基づく医療情報利活用の現状・期待・課題についてまとめる。また次世代医療基盤法への対応を進めてきた東北大学病院の、医療情報利活用に対する理念を共有する。