一般社団法人 日本医療情報学会

[3-E-2-03] 医療情報を守るためのネットワーク・情報セキュリティの将来像

*大岩 寛1 (1. 国立研究開発法人産業技術総合研究所)

医療機器などの専門機器は測定機器としてのハードウェアの部分の寿命と比較してコンピュータソフトウェアの部分の陳腐化が起こりやすいことから、しばしば情報セキュリティ上の弱点となる。一方で、近年のクラウド利用などにより、情報を守るネットワークの境界面は複雑化の一途を辿っていて、セキュリティ状況の俯瞰的な把握すらも困難な状況が生じている。本発表では、サイバー戦争状態とも言えるインターネット上の攻撃の猛威から、複雑な医療ネットワークをどう守っていくかについて、ゼロトラストセキュリティや境界防御・クラウドなどを組み合わせたネットワークの将来像として検討する。