過去のベンダをまたがるデータ収集事業では各医療機関から出力するデータについては各社個別の対応が必要となり費用面、スケジュール面で大きな課題となっていた。
JASPEHRプロジェクトではこの問題を解決するためにQuestionnaireおよびQuestionnaireResponseのprofiling を行い仕様の共通化を行った。各社はそのProfileに従ってJSON形式で記述した Questionnaire を元に各社のシステムに入力機能を実現し、また入力したデータはQuestionnaireResponse形式で出力する対応を行うことでベンダの違いを吸収することで解決してきた。このprofilingの過程では各社の機能を鑑み、現実的な落としどころを決めて仕様を決定することで実装の容易さ、コストの軽減を目指してきた。
またこれまでの実装・評価により最低限実装すべきコア機能が見えてきたことからJASPEHRのドキュメントとしての整備を検討している。今後はこの仕様に沿うことでJASPEHRプロジェクト対応が出来るという１つの指標としていきたい。
JAPEHRはまだまだ普及が始まったばかりであるが複数のプロジェクトにて採用されており、現在のコア機能にも今後必要と想定される強化項目も見えてきている。特に今後更に多くのプロジェクトで採用されていくと期待されることから様々な用途に対応していくことが必要であり、優先順位を付けながら更なる機能強化を目指していきたい。