[3-E-4-05] 効率的かつ安全に医療機関からデータ集積基盤に送信・蓄積する仕組みの検討・評価について
厚生労働省が推進する全ゲノム計画において、共通化された電子カルテシステムの構造化テンプレート及び標準規格(HL7 FHIR)を用いた症例登録が計画されている。医療機関において用意されたHL7 FHIRに準拠した標準テンプレートから出力されるHL7 FHIR QuestionnaireResponseリソースと、すでに院内に蓄積されているFHIRサーバ(ファサード型・リポジトリ型)から取得できるFHIRリソースを、効率的かつ安全に医療機関から事業組織のデータ基盤に電子的に送信するため、医療機関側に設置するGW機能の開発ならびに、クラウド基盤上へのセンター機能の構築を実施した。がん全ゲノムと難病全ゲノムの各研究医療機関・分担医療機関にご協力頂き、開発・構築した機能の評価を実施した。症例収集・利活用事業の広がりを考慮して、複数の事業者へ送信できる機能を開発したが、より多くの事業に活用できるよう仕組みの見直しが必要である点や、蓄積されたデータの利活用を想定したTerminologyサーバの必要性を課題として抽出した。他事業でのFHIRを活用した取り組みも参考に、産官学で連携して課題解決とさらなる臨床データ活用に向け、引き続き取り組んでいきたい。
