Japan Association for Medical Informatics

[3-H-5] 医療情報活用人材の育成カリキュラム

*Tokiharu Miyahara1 (1. Bihoku Public Healthcare Center)

これまで、医療情報活用人材育成に利用できるカリキュラムとして、医療情報学会医療情報技師育成部会において検討・作成された「上級医療情報技師到達目標(GIO・SBOs)ver.1.5」がある。この実践的に項建てされた上級医療情報技師としての一般目標及び行動目標群を修得するには、それぞれの年齢やキャリアパスにおいて、体系立てられた教育カリキュラムも必要となろう。
今回、公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会と日本医療情報学会との共同企画において、上級医療情報技師の「全体最適の観点から保健医療福祉分野の情報化と医療情報の利活用を総括的に推進できる」人材としての一角をなす、情報活用型(データ駆動型)医療マネジメント人材を育成するためには具体的にどうすればよいか、それを大学生から大学院生、そして医療現場の職員あるいは医療行政現場で活躍する人材に対しての体系的な教育カリキュラムを検討する必要があろう。
このシンポジウムにおいて、実際に医療系の大学や大学院あるいは医療機関、医療行政の現場において、実際に情報活用型医療マネジメント人材の育成に携わっているシンポジストたちから、
・大学生の人材育成。公開情報の利活用方法。BI ツールの導入。
・大学院の人材育成。病院経営の中枢を担う人材育成。
・病院の人材育成。現場が求める人材と行動目標。
・データ分析に資する医療を取り巻く外部環境の動向。
・地域医療行政担当者の人材育成。
の実際を提示し、データの二次利用を意識したシステム設計、データの取扱い方、医業経営コンサルタントの人材育成について、それぞれのシンポジストの立場から、情報活用人材の育成カリキュラムの特徴とポイント提示し、それぞれの情報活用人材育成の特徴を比較検討し、それぞれの年齢やキャリアの異なる人材に対してどのような要点があるか、それぞれの実践的情報活用人材育成の方向性を導き出したい。