[3-H-5-05] 地域医療行政担当者の人材育成
NDB, BI, Human Resourse Developement
地域にはそれぞれの医療課題があり、それらの課題を地域全体の観点から解決、改善するのが地域医療行政担当者の仕事となる。そのプロセスは、地域の医療課題の抽出、課題の分析、地域医療関連機関との議論・調整、施策の立案といった流れになる。この時、まず、地域の医療課題を論理的に分析し、具体化・詳細化するためのロジック分析の手法は十分に教育されていない。次に、地域医療関連機関との協議に先立ち、課題を具体的に可視化したものを地域医療機関などに提供する必要があるが、この時NDBや病床機能報告などのBig Volume Dataを扱う必要が生じる。昨今のBusiness Intelligence System(以後、BI)は、使用が平易になってきたが、行政職員に対するこうしたツールの使用教育は大きく遅れている。また、自治体から職員に提供されるPCもロースペックの物が多く、BIを搭載するに耐えない。こうした環境の中で、実際に行政職員が自らの手でBIを使ったデータ分析に挑んだ岡山県の事例を採り上げる。
岡山県は令和5年度厚労省「地域医療提供体制データ分析チーム構築支援事業」の実施団体に選定され、その原資をもってインフラ(高スペックPCおよびインターネット回線等)を整備し、5つの保健所と県庁関係部署、岡山大学、川崎医療福祉大学からもから受講者を募集し、岡山県備北保健所長が研修の講師を担当し、約40名に合計20回(20時間)のBIを用いた医療オープンデータ分析の実践的研修を行った。この時の研修内容、研修成果、および研修後のアンケート結果より、地域医療行政担当者に対する人材育成には、以下に要点がある。
1)地域医療課題の中から真の問題点を得るためのロジック分析
2)真の問題点を解決するための、ドンピシャなデータへのアクセス
3)BIに持ち込むためのExcelデータの加工
岡山県は令和5年度厚労省「地域医療提供体制データ分析チーム構築支援事業」の実施団体に選定され、その原資をもってインフラ(高スペックPCおよびインターネット回線等)を整備し、5つの保健所と県庁関係部署、岡山大学、川崎医療福祉大学からもから受講者を募集し、岡山県備北保健所長が研修の講師を担当し、約40名に合計20回(20時間)のBIを用いた医療オープンデータ分析の実践的研修を行った。この時の研修内容、研修成果、および研修後のアンケート結果より、地域医療行政担当者に対する人材育成には、以下に要点がある。
1)地域医療課題の中から真の問題点を得るためのロジック分析
2)真の問題点を解決するための、ドンピシャなデータへのアクセス
3)BIに持ち込むためのExcelデータの加工
