[3-J-3-01] 病理診断ガイドアプリケーション用マスタ作成支援システムの樹形図表示における始点変更機能の実装
Pathological diagnosis, Visualization, Master creation, Molecular test, Decision making support system
先行研究では病理診断業務の効率化を支援する目的で、エビデンスに基づく適切な分子検査項目を組織化し、簡便に提示するアプリケーション(アプリ)を開発してきた。本アプリにおけるデータの充実と信頼性の観点より、マスタ作成の効率化と適切な管理は重要な課題であるため、アプリ開発と並行して、マスタ作成支援システムの構築と改修による実用性向上を目指してきた。
[目的]本研究では、データ構造の可視化による管理効率改善を目的として、これまで検討してきた樹形図表示の形式変更機能の実装を試みた。
[方法]これまでのシステムでは、臓器を始点とした樹形図のみの表示であったため、選択したノードを始点とした樹形図を再描画可能とするプログラムの改修を行った。描画方法は従来のシステムと同じくJSONファイルを読み込み、データを配列に入れる。この際、樹形図の始点を選択できるようにセレクトボックスを設置し、D3.jsライブラリにより選択したノードを始点とした樹形図を描画可能にした。改修したプログラムはテストケースを作成して、任意の始点に変更しても問題なく樹形図が描画されることを確認した。機能追加後のシステムについて、マスタ入力担当者(利用者)に機能追加前のシステムと作業性を比較してもらい、アンケートを行った。
[結果]この結果、機能追加によって、任意のノードを始点として樹形図を描画できるようになったことで、利用者の利便性が向上し、マスタ作成とデータ更新作業が効率化する可能性が示された。
[考察・結論]マスタ作成には、各領域を専門とする複数の病理医による同時編集の実現が求められる。今後、マスタへの複数人の同時アクセスを可能とすることにより、マスタの追加、編集作業の効率化およびデータ量の増加が期待されるが、システムの適切な排他制御が課題である。
[倫理的配慮]本研究は、日本大学医学部附属板橋病院臨床研究倫理審査委員会の承認を受けて行った。
[目的]本研究では、データ構造の可視化による管理効率改善を目的として、これまで検討してきた樹形図表示の形式変更機能の実装を試みた。
[方法]これまでのシステムでは、臓器を始点とした樹形図のみの表示であったため、選択したノードを始点とした樹形図を再描画可能とするプログラムの改修を行った。描画方法は従来のシステムと同じくJSONファイルを読み込み、データを配列に入れる。この際、樹形図の始点を選択できるようにセレクトボックスを設置し、D3.jsライブラリにより選択したノードを始点とした樹形図を描画可能にした。改修したプログラムはテストケースを作成して、任意の始点に変更しても問題なく樹形図が描画されることを確認した。機能追加後のシステムについて、マスタ入力担当者(利用者)に機能追加前のシステムと作業性を比較してもらい、アンケートを行った。
[結果]この結果、機能追加によって、任意のノードを始点として樹形図を描画できるようになったことで、利用者の利便性が向上し、マスタ作成とデータ更新作業が効率化する可能性が示された。
[考察・結論]マスタ作成には、各領域を専門とする複数の病理医による同時編集の実現が求められる。今後、マスタへの複数人の同時アクセスを可能とすることにより、マスタの追加、編集作業の効率化およびデータ量の増加が期待されるが、システムの適切な排他制御が課題である。
[倫理的配慮]本研究は、日本大学医学部附属板橋病院臨床研究倫理審査委員会の承認を受けて行った。
