Japan Association for Medical Informatics

[4-B-1] 糖尿病診療に新未来をもたらすデジタルヘルスの発展とその課題

*Kayo Waki1, Naoichi Sato2, Takuma Takata3, Mayuka Kanehira4, Kazuki Hamada5, Yasutaka Maeda6 (1. Graduate School of Medicine and Faculty of Medicine, The University of Tokyo, 2. Kyushu University Hospital, 3. Koyo Takata Internal Medicine, 4. Nihon Chozai Co., Ltd., 5. Oishi kenko Inc., 6. Minami Diabetes Clinical Research Center)

digital health, diabetes, healthcare digital transformation, electronic prescription

ICT/IoTの利活用は2型糖尿病の発症や重症化の予防に有用であると期待されている。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症COVID-19のパンデミック後、本邦でもデジタル化が加速しており、医療でもデジタル化が推進されている。マイナンバーカードの健康保険証利用や電子処方箋の導入など政策面でもデジタル化は加速し、各学会も従来の診療・治療形態に、オンライン診療やICT/IoTを用いた自己管理、PHRの利用を組み合わせた、医療におけるオンライン化の推進を積極的に議論している。また、プログラム医療機器として薬事承認を目指した開発も進められており、ニコチン依存症、高血圧症、不眠症を対象に既に承認を得て、保険適用まで進んでいるものも出てきている。ICT/IoTの利活用は2型糖尿病の発症や重症化の予防に有用であると期待されている。こうした動きのなか、糖尿病を取り巻く医療現場も大きな変革を迎えている。システム間、アプリケーション間でのデータのやり取りは以前にまして増えており、データの標準化やシステムの互換性、相互運用性をどう確保していくのかは引き続き大きな課題である。本企画セッションでは、デジタル化において医療機関が直面する課題とその解決策について、患者さんへの医療の提供のあり方や政策的な側面を踏まえて論じる予定である。