[4-B-2-02] 医薬品用法の標準化に関する課題
医療DXでは急速な医療の情報化が進められており、各医療機関の情報を相互に活用できることが求められる。この情報連携には各施設の情報が一意に解釈されるための標準化が必要となる。
日本医療情報学会では、医薬品の用法標準化への取り組みとして2012年に処方・注射オーダ標準用法規格(以下、標準用法規格)を日本薬剤師会・日本病院薬剤師会が策定した標準用法用語集に基づき策定した。また、2023年には電子処方箋管理サービスが全国展開され、用法関連では電子処方箋の用法マスタが公開されている。
日本医療情報学会では、電子処方箋の情報が全国に流通することを踏まえ、電子処方箋の用法マスタと標準用法規格に関する課題を検討するため、標準策定・維持管理部会内に用法課題検討WGを2024年5月に設置した。本WGには、日本薬剤師会、日本病院薬剤師会、臨中ネットSWG3(標準コード担当)、保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)、日本医療情報学会の5団体が参加しており、7月の第1回WGでは多角的な視点で以下のような課題を出し合った。
処方箋を発行する医療機関からは、医療現場で使用する用法の中で標準用法と乖離のある用法への対応に関する課題。処方箋を受け取る薬局からは、電子処方箋においてダミーコードやワイルドカードを含む用法などを受けた際の取り扱いに関する課題や診療報酬との連携に関する課題。医療情報の二次利用の視点からは、標準用法に追加申請すべき用法の申請フローと審議過程に関する課題や標準用法規格の利用促進に関する課題。電子カルテシステムの開発側の視点からは、標準用法規格において理論上生成可能なコードが膨大な数になるなどシステム開発の際に発生する課題。日本医療情報学会からは、標準用法規格と電子処方箋の用法マスタの整合性に関する課題などがあげられた。
本発表では、これらの課題の詳細を報告する。
日本医療情報学会では、医薬品の用法標準化への取り組みとして2012年に処方・注射オーダ標準用法規格(以下、標準用法規格)を日本薬剤師会・日本病院薬剤師会が策定した標準用法用語集に基づき策定した。また、2023年には電子処方箋管理サービスが全国展開され、用法関連では電子処方箋の用法マスタが公開されている。
日本医療情報学会では、電子処方箋の情報が全国に流通することを踏まえ、電子処方箋の用法マスタと標準用法規格に関する課題を検討するため、標準策定・維持管理部会内に用法課題検討WGを2024年5月に設置した。本WGには、日本薬剤師会、日本病院薬剤師会、臨中ネットSWG3(標準コード担当)、保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)、日本医療情報学会の5団体が参加しており、7月の第1回WGでは多角的な視点で以下のような課題を出し合った。
処方箋を発行する医療機関からは、医療現場で使用する用法の中で標準用法と乖離のある用法への対応に関する課題。処方箋を受け取る薬局からは、電子処方箋においてダミーコードやワイルドカードを含む用法などを受けた際の取り扱いに関する課題や診療報酬との連携に関する課題。医療情報の二次利用の視点からは、標準用法に追加申請すべき用法の申請フローと審議過程に関する課題や標準用法規格の利用促進に関する課題。電子カルテシステムの開発側の視点からは、標準用法規格において理論上生成可能なコードが膨大な数になるなどシステム開発の際に発生する課題。日本医療情報学会からは、標準用法規格と電子処方箋の用法マスタの整合性に関する課題などがあげられた。
本発表では、これらの課題の詳細を報告する。
