一般社団法人 日本医療情報学会

[4-C-4-03] PHRサービス間のデータ交換に関する標準規格の検討

*木村 映善1、高橋 翼2、澤田 砂織3、山本 景一4 (1. 愛媛大学、2. beyondS, Inc.、3. 公益財団法人京都高度技術研究所、4. 大阪歯科大学)

FHIR, PHR, SPHR, Terminology

生涯を通じて個人が健康や医療情報を管理する上で、健康情報が情報やプロトコルの標準に準拠することは極めて重要である。さらに、PHR(Personal Health Record)サービス間のデータポータビリティを確保し、ベンダーロックインを防ぐことも不可欠である。本稿では、PHRサービスのデータ交換の標準を定義することを試みた。標準的な患者健康記録実装ガイド(IG)で概説されているFHIRストレージメカニズムの使用が、汎用的なデータ交換フレームワークとして最適であると判断された。しかし、日本では文書タイプの標準化された用語が存在しないため、一般社団法人PHR協議会において、コード体系と値セットを一時的に整理した。医療情報の標準化を進めている国では、各国語の用語センターも設立されている。日本でも同様の組織を設立し、これらの取り組みを支援することを検討することが有益である。