[4-E-1-01] DXリテラシーに配慮したRPA使用環境の整備
Robotic Process Automation, Digital transformation literacy, excel file
【目的】当院は働き方改革や生産性向上を目的として2023年10月にRPA(Robotic Process Automation)を導入した。RPAを使用し業務改善を行っていく中で、あらゆる要因から部門スタッフ全員がRPAを積極的に使用できない現状があった。積極的に使用できない要因を分析し、RPAの使用環境を整備する。【方法】RPAを積極的に活用できない要因として、①月ごとに業務内容が変化する②一つのシナリオで業務を完結できない③エラー発生時の対応への不安感④RPA実行までの道のりが遠いこと、以上4点が挙げられた。①②③についてはRPA使用に関する不透明部分を明確化することで解消できると考えた。また④についてはbatファイルを利用して実行を簡易化した。この2つの要素を組み合わせ、RPAについての詳細及び注意事項を記載し、同シート内にbatファイルを実行するボタンを配置したエクセルを使用する運用とした。実際に部門内にて3か月間の運用した上で運用開始前後についての意識調査を行った。【結果】部門スタッフ全員がこの運用前と比較し、積極的にRPAを使用できるようになったと回答した。【考察】RPA使用について明確化され、一つのエクセル内で完結することができ、担当者が変わる際の引継ぎにも問題ないと考えられる。今後RPAを適用していく業務についても同様にすることで、部門スタッフ全員が抵抗なく積極的にRPAを使用できることが期待される。【結論】DXリテラシーに配慮したRPAの使用環境を整えることができた。【倫理的配慮】本研究参加者には、研究目的、方法、参加は自由意志で拒否による不利益はないこと、及び個人情報の保護について、文書と口頭で説明を行い、書面にて同意を得た。
