[4-F-5-04] ローコードツール導入による後方連携における医療機関情報の統合管理
Backward Linkage, Low-code, Database
【目的】
高度急性期病院である当院の役割の一つとして、急性期治療が終了後、回復期や療養型病院へ患者を円滑に引き継ぐ、いわゆる「後方連携」がある。後方連携では患者支援部門のソーシャルワーカー(以下、SW)が重要な役割を果たすが、これまでは医療機関に関する情報を個別に管理しており、組織的な共有が出来ていなかった。そのため、こうした情報を統合的・効率的に管理し、事務作業の軽減を図るとともに、患者へ提供する情報の質担保と向上の取組を実施した。
【方法】
病院内のネットワーク上にFileMaker サーバを構築し、医療機関情報を管理するためのアプリを作成した。そこに厚生局が公開している医療機関情報をインポートし、データベース化を行った。その上で、SWが個別に管理していた医療機関に関する情報を、作成したツールにインポートして紐づけをすることで、後方連携に必要な情報を、組織として一元的に管理できる仕組みを構築した。
【結果】
厚生局が公開している情報を定期的にアップデートすることで、患者に対して誤った情報を提供する可能性を低減した。またSWが個別に調査した情報を組織的に共有することで、二重作業のリスクを減らすとともに、個別に台帳を管理することに掛けていた事務作業の工数を削減した。その結果、個別のケースに対応するための時間を多く捻出するとともに、患者に対して提供する情報について、均質化を達成することが出来た。
【結論】
患者支援部門において、医療機関情報を統一的な管理するためのFileMakerアプリの導入は、事務作業軽減及び情報の質の均一化という面で有効である。今後は、他の都立病院にも取組を拡大し、法人全体で後方連携に必要な情報を共有する仕組みの確立を行っていく。
【倫理的配慮】
本研究参加者には、研究⽬的、⽅法、参加は⾃由意志で拒否による不利益はないこと、及び、個⼈情報の保護について、⽂書と⼝頭で説明を⾏い、書⾯にて同意を得た。
高度急性期病院である当院の役割の一つとして、急性期治療が終了後、回復期や療養型病院へ患者を円滑に引き継ぐ、いわゆる「後方連携」がある。後方連携では患者支援部門のソーシャルワーカー(以下、SW)が重要な役割を果たすが、これまでは医療機関に関する情報を個別に管理しており、組織的な共有が出来ていなかった。そのため、こうした情報を統合的・効率的に管理し、事務作業の軽減を図るとともに、患者へ提供する情報の質担保と向上の取組を実施した。
【方法】
病院内のネットワーク上にFileMaker サーバを構築し、医療機関情報を管理するためのアプリを作成した。そこに厚生局が公開している医療機関情報をインポートし、データベース化を行った。その上で、SWが個別に管理していた医療機関に関する情報を、作成したツールにインポートして紐づけをすることで、後方連携に必要な情報を、組織として一元的に管理できる仕組みを構築した。
【結果】
厚生局が公開している情報を定期的にアップデートすることで、患者に対して誤った情報を提供する可能性を低減した。またSWが個別に調査した情報を組織的に共有することで、二重作業のリスクを減らすとともに、個別に台帳を管理することに掛けていた事務作業の工数を削減した。その結果、個別のケースに対応するための時間を多く捻出するとともに、患者に対して提供する情報について、均質化を達成することが出来た。
【結論】
患者支援部門において、医療機関情報を統一的な管理するためのFileMakerアプリの導入は、事務作業軽減及び情報の質の均一化という面で有効である。今後は、他の都立病院にも取組を拡大し、法人全体で後方連携に必要な情報を共有する仕組みの確立を行っていく。
【倫理的配慮】
本研究参加者には、研究⽬的、⽅法、参加は⾃由意志で拒否による不利益はないこと、及び、個⼈情報の保護について、⽂書と⼝頭で説明を⾏い、書⾯にて同意を得た。
