一般社団法人 日本医療情報学会

[4-H-1-01] CLIDASシステムの成り立ちと仕組み

*興梠 貴英1、的場 哲哉2、中島 直樹2、中山 雅晴4、小寺 聡3、美代 賢吾7、廣井 透雄7、武田 理宏9、坂田 泰史9、木村 映善10、山口 修10、藤林 和俊11、岩田 洋11、高橋 宏和12、野出 孝一12、岡村 浩史13、福田 大受13、藤田 英雄8、平松 治彦5、北井 豪5、中村 太志6、辻田 賢一6、苅尾 七臣1、永井 良三14 (1. 自治医科大学附属病院、2. 九州大学病院、3. 東京大学医学部附属病院、4. 東北大学病院、5. 国立循環器病研究センター、6. 熊本大学病院、7. 国立国際医療研究センター、8. 自治医科大学附属さいたま医療センター、9. 大阪大学医学部附属病院、10. 愛媛大学医学部附属病院、11. 順天堂大学医学部附属順天堂医院、12. 佐賀大学医学部附属病院、13. 大阪公立大学医学部附属病院、14. 自治医科大学)

real world database, multicenter study, cardiovascular disease

CLIDASはCLInical Deep Data Accumulation Systemのabbreviationである。Dが二つ重なっており、ロゴではDを二つ重ねることで表現している。元を辿れば東大病院循環器内科で当時の教授であった永井良三先生の下、企業との共同研究として構築していた「診療ナビゲーションシステム」に行き着く。この当時は、テキストのレポートと動画閲覧を統合し、冠動脈形成術の治療情報を詳細に記録できる心臓カテーテルレポートシステムや、電子カルテから得られる診療情報を時系列で表示したり、条件検索で希望する情報を抽出・簡易集計できるソフト群から成り立っていた。現在では電子カルテやレポートシステム、DWH等の製品として実装されている機能も多いが、当時はそれほど一般的ではなかった。さらに、この心臓カテーテルレポートシステムを複数施設で導入して頂き、施設をまたいだデータの収集・分析を通じた施設間比較研究などを行った。その後、FIRST、ImPACTなど複数の資金によるサポートを受けつつ参加施設も徐々に増えてきて、SIP3では現時点で13施設が参加している。CLIDASの成り立ちとデータ収集の仕組みについて概説する。