[4-H-4-04] 医療DX時代の医療者コミュニケーション
医療現場に「オーダリングシステム」なるものが導入されたのが1990年頃、それが普及するまでは、紙のカルテ、複写の伝票、病棟「指示簿」なる用紙も使われていました。手書きのカルテや伝票は多くの場合「解読」が必要な達筆ぶりで、処方箋には約束記号なるものもありました。病棟で医師に用がある場合は、夕方医師が病棟に来るのを待つか、急ぎの用であれば館内放送、ページャー(ポケットベル)による呼び出し、あるいは、病棟と当該科の外来・医局・当直室を結ぶ専用のインターホンを使っての呼び出しなどの手間をかけていました。また、「病棟係」なる医師が病棟に貼り付いていたりもしました。指示が遅いと病棟の看護師さんに(優しく)小突かれながら、指示簿・伝票・カルテの3箇所に同じ内容を手書きしていました。
1995年頃から携帯電話がひろく普及するようになった他、PHSサービスも開始。当時の携帯電話の電波が医療機器に影響を及ぼすとのことで、院内連絡用にPHS、院外にいる医師との連絡には携帯電話が使われるようになりました。一方、2000年頃から電子カルテが徐々に普及、カルテの閲覧や病棟への指示や処方等が病棟以外に設置された端末からも行えるようになりました。
医師が病棟に足を運ぶ機会が減り、直接話をしながらの相談の機会が減っている一方、「急用」でない用件での電話により他の業務が「中断」する機会が相当多くなっています。業務の中断は、インシデント・アクシデントの要因となり得ることは明らかです。安易に電話連絡に頼っていないか振り返っていただくとともに、DX化で業務効率が上がっているなかで、急ぎではないが確実に連絡したい用件について、どのようにコミュニケーションをとるべきか、検討を加えたいと思います。
1995年頃から携帯電話がひろく普及するようになった他、PHSサービスも開始。当時の携帯電話の電波が医療機器に影響を及ぼすとのことで、院内連絡用にPHS、院外にいる医師との連絡には携帯電話が使われるようになりました。一方、2000年頃から電子カルテが徐々に普及、カルテの閲覧や病棟への指示や処方等が病棟以外に設置された端末からも行えるようになりました。
医師が病棟に足を運ぶ機会が減り、直接話をしながらの相談の機会が減っている一方、「急用」でない用件での電話により他の業務が「中断」する機会が相当多くなっています。業務の中断は、インシデント・アクシデントの要因となり得ることは明らかです。安易に電話連絡に頼っていないか振り返っていただくとともに、DX化で業務効率が上がっているなかで、急ぎではないが確実に連絡したい用件について、どのようにコミュニケーションをとるべきか、検討を加えたいと思います。
