Japan Association for Medical Informatics

[4-I-1-03] 厚生労働科学研究参画者のGakuNin RDM利用状況と"NII Orthrosの提供する外部利用者向け認証サービス"利用の検討

*Keika Hoshi1, Satoshi Ueno1, Ayako Matsuda1, Akemi Nishio1, Jin Miyazawa2, Jun Umesawa2, Ikuo Tamai3, Sayako Shimizu4, Hiroyuki Sato4, Motonori Nakamura5, Yusuke Komiyama6 (1. 国立保健医療科学院保健医療情報政策研究センター, 2. 国立がん研究センターがん対策研究所, 3. 国立がん研究センターがんゲノム情報管理センター, 4. 国立情報学研究所アーキテクチャ科学研究系, 5. 京都大学情報環境機構IT基盤センター, 6. 国立情報学研究所コンテンツ科学研究系)

NII Orthros, MHLW GRANTS SYSTEM, GakuNin RDM, Data Management Plan(DMP), Research Data Metadata

【目的】「厚生労働科学研究による研究データの管理・利活用に関するガイドライン」により、令和6年度開始課題からDMP作成とメタデータ付与を行うこととなった。また、メタデータを学術統合検索基盤 CiNii Research(CiNii)で検索可能とする方法として、(1)機関リポジトリから学術機関リポジトリデータベース(IRDB)への連携、(2)研究データ管理基盤 GakuNin RDM(GRDM)から公開基盤JAIRO Cloudへの連携、(3) 厚生労働科学研究成果データベース(Grants)からCiNiiへの連携という3方法が提示された。研究者の所属組織は、上記の(1)(2)の方法の準備ができない場合に、(3)の方法を取ることとなる。また、研究分担者の組織がGRDMを利用していない場合に、外部利用者向け認証サービスNII Orthrosを利用して研究代表者と研究データを共有することが可能となる。そこで、研究代表者の所属組織の準備状況を確認すること、及び、厚生労働施策に寄与する保健所所属の研究者(Orthros利用候補者)の研究参画状況を調査することを、この研究の目的とする。
【方法】Grantsの公開情報から情報収集を行った。
【結果】令和6年度の753課題(653名)の代表のGRDM利用施設は58施設(238名)であった。平成9-令和4年度の課題の中で、研究代表者が保健所所属の課題は、延べ37課題(23施設、18名)であり、研究分担者に保健所所属者が含まれる課題は延べ325課題であった。保健所には、リポジトリを公開している機関もGRDMを利用している機関もなかった。
【考察・結論】保健所所属の研究代表者はメタデータをGrantsに直接、登録することになり、研究分担者は、GRDMを利用する機関の共同研究者としてOrthrosを利用する候補者としてあげられた。
【倫理的配慮】該当なし