[4-J-1-01] 徳洲会グループにおける患者向けアプリケーションを用いた患者満足度の向上
Personal Health Record, Patient Satisfaction, Health Care System
背景・目的:病院の待ち時間について患者の満足度が低いことは、厚生労働省の統計だけでなく、徳洲会グループ(以下「グループ」)病院の患者アンケートの結果からも明らかである。これまでグループでは待ち時間改善のために様々な工夫を行ってきたが、十分な成果を上げたとは言い難い状況であった。徳洲会インフォメーションシステム株式会社(以下「TIS」)においては一昨年よりグループ病院と共同で患者向けスマートフォンアプリケーション(HOSPA)の開発を進めてきたが、そこに診療の呼出機能を実装することで患者の待ち時間のストレス軽減に取り組んだ。
方法:待ち時間のストレス軽減には「待ち状況の見える化」とそれによる「待ち時間中の自由度の向上」が最も重要であると考えた。そこでHOSPAと電子カルテを連携し、患者の受付ステータス(到着、診療可など)に合わせてアプリの画面表示が自動的に切り変わる仕様とし、さらに診察の順番が来るとPush通知が届く機能も実装した。またこの呼出機能は診察後の会計でも行われるようにした。またHOSPAは呼出機能だけでなく、受診忘れ防止機能、診療予約機能などの患者サービスの改善のための機能も搭載し、さらに過去の検査結果や処方などの閲覧機能も備えることでPHRアプリとしても利用できるようにした。
結果・考察:2023年1月から和泉市立総合医療センターの小児科にて本アプリの運用を開始し2023年8月からは全診療科に拡大したことにより、インストール数約2,300件、アカウント登録数約1,200件を達成した(2024年5月時点)。また、2024年7月から湘南鎌倉総合病院にて、また年度内には更に2病院で稼働する予定である。待ち時間のストレス軽減については、本アプリ導入後のアンケート結果からHOSPAの有用性が確認できた。今後,後払い会計機能などの機能拡充や本アプリの活用方法の普及をグループ全病院へ行い、さらなる患者満足度の向上を目指したい。
方法:待ち時間のストレス軽減には「待ち状況の見える化」とそれによる「待ち時間中の自由度の向上」が最も重要であると考えた。そこでHOSPAと電子カルテを連携し、患者の受付ステータス(到着、診療可など)に合わせてアプリの画面表示が自動的に切り変わる仕様とし、さらに診察の順番が来るとPush通知が届く機能も実装した。またこの呼出機能は診察後の会計でも行われるようにした。またHOSPAは呼出機能だけでなく、受診忘れ防止機能、診療予約機能などの患者サービスの改善のための機能も搭載し、さらに過去の検査結果や処方などの閲覧機能も備えることでPHRアプリとしても利用できるようにした。
結果・考察:2023年1月から和泉市立総合医療センターの小児科にて本アプリの運用を開始し2023年8月からは全診療科に拡大したことにより、インストール数約2,300件、アカウント登録数約1,200件を達成した(2024年5月時点)。また、2024年7月から湘南鎌倉総合病院にて、また年度内には更に2病院で稼働する予定である。待ち時間のストレス軽減については、本アプリ導入後のアンケート結果からHOSPAの有用性が確認できた。今後,後払い会計機能などの機能拡充や本アプリの活用方法の普及をグループ全病院へ行い、さらなる患者満足度の向上を目指したい。
