[4-J-1-04] 業務の効率化と自動化を目指したDX(Digital Transformation)の活用
~褥瘡対策診療計画書の入力不備への取り組み~
Digital Transformation, Robotic Process Automation, Efficiency, Pressure Ulcer Care Treatment Plans
【目的】褥瘡対策診療計画書(以下、計画書)において、入力不備があった場合、計画書の担当者に対して印刷物や電話で連絡を行っていた。入力不備の検出は、毎日目視で確認作業を行っていたが、人による注意喚起や集計など業務負担が増加していた。そこで、地域医療連携室のRobotic Process Automation(以下、RPA)を活用した業務の効率化・標準化の報告により、計画書の確認作業の見直しにおいても、RPAや電子カルテのメッセージ機能(以下、ToDo機能)を活用した業務の効率化と入力不備の改善が可能かどうかを検討した。
【方法】目視の確認作業期間をA群(2023年4月1日~5月31日)、RPA活用期間をB群(2024年4月1日~5月31日)とし、2群間で褥瘡専任医師名の入力不備率を比較検討した。また、人による実働時間をA群、B群でも比較した。分析方法は、χ二乗検定を用いてP<0.05を有意水準とした。
【結果】χ二乗検定の結果、入力不備率はB群がA群よりも低減していた。(p<.001)
1日に22件を抽出するのに80.15分、データまとめ・発信するために24分かかっていた。2か月間の実績で、月平均38.2時間であった。一方でRPAに係る作業時間は0分であった。
【考察】RPAやToDo機能の活用による入力確認作業の見直しの結果、褥瘡専任医師が適切な情報を迅速に受け取れるようになり、入力の周知と役割認識が強化されたことが考えられる。また、計画書の褥瘡専任医師名の確認と連絡作業をRPAにより自動化することは、効率化に繋がるとともに情報共有の正確性が向上したと考えられる。
【結論】上野(2023)は、効率化による業務の時間短縮、標準化による情報共有の正確性が向上したと報告しており、他業務にも普及させるためには、作業を簡素化する必要があることに言及している。
今回は、RPAにより他部門との情報共有の正確性の向上や業務の効率化、入力不備の改善に繋がった。今後、計画書以外にも、褥瘡管理業務に関する統計作業の改善に繋がると考える。
【方法】目視の確認作業期間をA群(2023年4月1日~5月31日)、RPA活用期間をB群(2024年4月1日~5月31日)とし、2群間で褥瘡専任医師名の入力不備率を比較検討した。また、人による実働時間をA群、B群でも比較した。分析方法は、χ二乗検定を用いてP<0.05を有意水準とした。
【結果】χ二乗検定の結果、入力不備率はB群がA群よりも低減していた。(p<.001)
1日に22件を抽出するのに80.15分、データまとめ・発信するために24分かかっていた。2か月間の実績で、月平均38.2時間であった。一方でRPAに係る作業時間は0分であった。
【考察】RPAやToDo機能の活用による入力確認作業の見直しの結果、褥瘡専任医師が適切な情報を迅速に受け取れるようになり、入力の周知と役割認識が強化されたことが考えられる。また、計画書の褥瘡専任医師名の確認と連絡作業をRPAにより自動化することは、効率化に繋がるとともに情報共有の正確性が向上したと考えられる。
【結論】上野(2023)は、効率化による業務の時間短縮、標準化による情報共有の正確性が向上したと報告しており、他業務にも普及させるためには、作業を簡素化する必要があることに言及している。
今回は、RPAにより他部門との情報共有の正確性の向上や業務の効率化、入力不備の改善に繋がった。今後、計画書以外にも、褥瘡管理業務に関する統計作業の改善に繋がると考える。
