一般社団法人 日本医療情報学会

[4-J-3-02] 情報管理部門での運用支援システム導入による品質管理向上と運用工数の低減について

*河本 惇志1、下川 和輝1 (1. トヨタ記念病院)

Equipment Management, Phone Book, Digital Transformation

【目的】
当院の情報部門は、電子カルテシステムを中心に各部署の様々な部門システムを導入しているが
情報部門自身の運用システムがなく、作業が煩雑化し管理工数の増大に苦慮していた
自部署のIT機器と電話管理のシステム化による品質管理向上と運用工数の低減を実施する。

【方法】
①IT機器管理
機器管理情報と設置図面をセットで統合管理するシステムを導入し、2023年の新病院開院の引越し作業から定常業務まで円滑に実施する事に取り組む。

②電話管理
新病院開院時に電話種類、台数が増える為、利用ユーザが混乱しないわかりやすい横断的な電話帳システム導入に取り組む。

【結果】
①IT機器管理
機器管理情報と図面プロットを管理できるツールを構築し 機器の設置情報・プロット・移設・集計・棚卸が図面上で容易にできるようになった。
また、ユーザからの問合せに対して迅速に機器を特定し、対応出来るようになった。
更に、ネットワークや電話などのインフラ管理もできるように機能追加した。 
※製品名「完璧な’はいち君」

②電話管理
全5種類あったExcel電話帳情報を一元化する仕組みを構築し、電話増減ごとに発生していた編集作業が不要となり、一元化マスタ変更のみで公開情報を最新化できようになった。
またフリーワード検索や地図検索等の新機能を追加し、Excel電話帳よりも利便性を向上させた。  
※製品名「便利な電話ちゃん」

【考察・結論】
今回の改善により情報部門の管理データの一元化や運用の標準化を効率的に実施することができた。
IT機器管理では機器情報と設置情報を一致させ、使いやすいIT機器管理システムが構築できた。
電話管理ではスマートな仕組みとなり、検索時間・管理工数ともに削減できる結果となった。
今回のツールは引き続き改善を継続し、今後も便利な機能を追加していきたい。

【倫理的配慮】
本演題発表に関連して、開示すべきCOI関係にある企業などはありません。