一般社団法人 日本医療情報学会

[LS1-01] 病院のIT/AI 活用の現状と課題

*陣崎 雅弘1 (1. 慶應義塾大学病院 副病院長(医療DX,予防医療担当) 放射線科教授)

 2023年に政府の医療DX 推進本部が立ち上がり、医療連携を主眼とした2030年を目途とした方針が示されている。一方で、病院内のDX については政府レベルでは方向性がそれほど示されていないように思う。
 我々は2018年に内閣府のAIホスピタル事業に採択され、病院内DXについて検討してきた。現在、データの可視化・デジタル化、ロボット活用、非接触・遠隔化推進、画像AI(内視鏡・X 線)、生成AI などのIT/AI 技術の実装に取り組んでいる。もたらす効果は、医療従事者の負担軽減・労働の効率化、医療安全の担保といった要素が高いように思う。一方で導入費や維持管理費をどのように捻出するかが課題になる。