Japan Association for Medical Informatics

[LS12-01] 医療情報システムの利活用を促進する安全な外部接続ネットワークの管理について (IP-VPN接続におけるセキュリティ対策とは?)

*永橋 佑樹1 (1. NECソリューションイノベータ株式会社)

 医療者の働き方改革へ向けた取り組み(オンライン診療、リモート接続など)、医療情報システムや検査機器等の利活用や保守には外部接続するネットワーク回線が欠かせません。現在、VPN機器による接続制御やIP-VPN 回線を使用した接続が行われていますが、近年では外部接続を通じて機器が乗っ取られたり、そのトンネルを利用してウイルスが送り込まれたり、情報が漏えいの脅威にさらされています。
 そういった背景の中、厚生労働省のチェックリストや医療情報の安全管理に関するガイドラインでは、VPN 機器の適切な管理(バージョンアップやセキュリティパッチの適用)が推奨されています。しかし、頻繁にセキュリティパッチやバージョンアップに対応し続けるのは現場では困難な状況と推察します。
 さらに、いつ誰がどこに接続したかという利用者・接続管理が十分に行えない問題もあるのではないでしょうか。
 今回ご紹介する「NEC リモートアクセスサービスNEO」は、電子カルテベンダーに依存せず、安全に電子カルテの参照やメンテナンスが可能な回線を提供します。このサービスはIP-VPN 内に設置したサービスセンターを通じて、24時間の通信監視や、UTM の二重化による安全性の向上、操作ログの取得などのSOC サービスの一部機能を安価に提供します。