[LS20-01] 睡眠モニタリングデバイス導入の経緯と活用事例の紹介
阪神リハビリテーション病院では、看護職者の負担軽減と、患者の睡眠の質および看護の質向上を目的として、非接触・非侵襲で患者の睡眠状況のモニタリングを可能とするマット型センサー(眠りSCAN、パラマウントベッド株式会社)を導入した。2023年2月に1病棟の全床に対する試験導入を開始し、効果検証の後、2024年4月に全4病棟への展開を完了した。本セミナー前半では、まず、眠りSCAN の全床導入に至った経緯とその必要性について説明する。また、眠りSCAN の利活用を定着させるためのマネジメント上の工夫についても触れる。次に、実際の活用事例として、睡眠データ(睡眠日誌)に基づいて医師と相談して内服薬の種類や量を調整した事例やその他の具体的な取り組みを紹介する。これらの事例紹介は、実践に携わった看護師の意見も交えて報告する。最後に、眠りSCAN の導入が看護実践にもたらした変化とそれによる看護の質向上について述べる。
