[LS20-02] データ分析による睡眠モニタリングデバイス導入の効果検証
本セミナーの後半では、眠りSCAN 導入の効果と定着度を、業務動線分析とナースコール分析の結果から評価する。業務動線分析では、先行導入病棟を対象に、導入3ヶ月後(2023年4〜5月)と導入1年半後(2024年7月)の2時点において、ビーコンとモバイル端末を用いた無人タイムスタディ法による業務量調査を実施した。この調査データから歩行距離の変化を統計的に検証するとともに、可視化された業務動線動画を用いて看護実践の状況を確認した。また、患者の尊厳確保のため、2023年7月より開始した(特に侵襲を伴う)見守りセンサーの利用頻度削減の取り組みについて、全4病棟に対してナースコール(特に、見守りセンサーによるコール)データの時系列分析を行った。その結果、先行導入病棟での顕著な削減効果を確認した。これらのデータに基づく客観的な評価結果を示し、眠りSCAN の全床導入が看護業務に与える影響を明らかにする。
