一般社団法人 日本医療情報学会

[LS22-02] 電子カルテデータ半自動転記システムの有害事象報告支援への応用について

*小西 正三1 (1. 大阪大学医学部附属病院 医療情報部/循環器内科 特任助教)

 薬剤等による副作用が疑われた場合、医療従事者には有害事象報告を行う義務がある。有害事象報告書には、当該事象の経過や医療従事者の見解だけでなく、患者の属性、被疑薬および併用薬の投与歴、関連する血液検査データなど、電子カルテの内容を転記する場面が少なくない。電子カルテデータ半自動転記システムは、任意の検体検査結果や内服歴、注射歴のデータを選択(ピッキング)し、有害事象報告書などの電子書類に反映できる仕組みであり、従来の手作業による転記作業の負担を軽減できるものと期待される。この度、模擬症例を用いて本システムの有用性を検証した。本セミナーでは、その結果をご紹介するとともに、今後の課題についても議論したい。