[LS22-03] 高品質で安全な医療データの循環環境構築の現在位置と将来像
日本の医療や医療情報の質は世界に誇れる高さといえるが、その循環・流通が十分にでき利活用されているとは言い難い側面がある。政府が推進するデータヘルス改革進展や、スマートデバイスを活用した患者アプリ(PHR) の拡大、血中タンパクやゲノム解析サービスの普及、ICT やIoT 機器の展開等により様々なヘルスケア・医療データのデジタル化と循環が加速すると見込まれる中、医療の現場にて発生する医療データや個人が保有する健康情報や民間PHR 情報などの様々なヘルスケア・医療データが安全・セキュアに連携・循環されることで、医療の質の向上や継続性の担保、個人の方々の健康増進等、新薬や新治療の開発速度向上と効率化を目指し、その循環環境の構築に取り組んできた。本セミナーでは、その現在位置をご説明するとともに、社会全体として今後目指すべき姿と課題についても議論をしたい。
