日本の医療現場では、医師に対し、カルテ、手術記録、退院サマリーや診療情報提供書など、作成作業に長い時間を要する多様な文書の作成が求められています。そのため、患者さんとじっくり向き合うなど、医師が本来すべきことに十分な時間を確保することが難しくなっています。そこで、京大病院では、医療文書の作成業務を効率化するため、フィッティングクラウド株式会社と共同で、生成AI を活用して医療文書作成を行う「CocktailAI」を開発しました。CocktailAI は過去のカルテ情報をもとに、生成AI があらかじめ準備された定型文の一部の項目に自動的に文章を生成・挿入し、その内容を医師が確認しながら必要に応じて軽微な修正を行うことで医療文書を作成することができます。CocktailAI は汎用的に用いることができるため、各種の医療文書に対応することが可能です。本発表では京大病院におけるCocktailAI の使用状況や実際のデモを交えて、CocktailAI のご紹介を行います。