一般社団法人 日本医療情報学会

[LS9] 3D経営戦略~DX・データ・デザイン経営による働き方改革~

*神野 正隆1 (1. 社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院)

 2024年度診療報酬改定では、「人材確保・働き方改革の推進」が重点課題であり、タスクシェア/ シフトやICT 活用による業務効率化が求められている。少子高齢社会や想定外事象など今後の医療提供体制は課題が山積みであり、変化に対応できない病院は淘汰されるVUCA の時代となる。
 当院は、それに対して「3D 経営戦略」をとっている。「DX 経営」で働き方改革・働きがい改革を行い、「データ経営」で徹底的な数値化・見える化、そして「デザイン経営」で法人の想いや取り組みを言語化・仕組化している。
 具体的には業務用iPhone導入による多職種連携、入退院管理センターによるPFMの効率化、データセンターによる情報の一元管理・見える化、クリニカルパスによる標準化・仕組化、生成AI による業務効率化など、多職種の業務効率化に取り組んでいる。特に最近では生成AI による文章要約、サマリ作成は非常に業務改善に繋がっている。これらにより、職員が本来業務の時間を確保し、働きがいを感じながら質の高い医療を提供できる環境を目指している。今回その取り組み内容を紹介する。