一般社団法人 日本医療情報学会

[MS1-03] ヘルスケアパスポートを用いた外来がん化学療法における薬薬連携の取り組み

*土井 啓員1 (1. 東邦大学医療センター佐倉病院)

 ヘルスケアパスポートは、医療機関同士と生活者の双方向による健康・医療情報の共有、生活者からの情報提供の同意や利用停止の申請などを電子的に処理できるクラウドサービスである。
 導入、運用コストの大幅削減、小規模な医療圏でのスモールスタートに活用出来る事、オープンプラットフォームによる拡張性を持つ事が特徴である。情報セキュリティに強みを持つTIS 株式会社とSHACHI で先進的な地域医療連携を展開した千葉大学医学部附属病院が協業で開発し、運用している。
 本モーニングセミナーではヘルスケアパスポートを活用した地域医療連携や、地域包括ケアシステムにおける各医療施設(中核病院、クリニック、検査機関、調剤薬局等)の連携の進捗と今後の展開、ヘルスケアパスポートの具体的なサービス内容の紹介を行う。あわせて君津市より市民サービスと医療提供での活用について、東邦大学医療センター佐倉病院より外来がん化学療法の副作用管理を目的とした病院薬剤師と保険薬局薬剤師との間の情報連携の活用事例を紹介する。