Japan Association for Medical Informatics

[SS2-02] 医療DX推進に欠かせない無線環境の設計ポイントとは

*福田 香奈絵1 (1. アライドテレシス株式会社 ソリューションエンジニアリング本部 技術支援部 執行役員 部長)

 医療情報システムを利用した診察業務を行う上で、院内のネットワークは欠かせないものである。2024年4月に医師の働き方改革が施行され、時間の使い方についてより一層の効率化が求められるようになり、電子カルテの導入だけではなく、患者用Wi-Fi、ベットサイド端末、センサーや医療機器などの無線LAN の活用も拡大。医療DX の推進には院内のどこでも利用できる安定した無線環境の重要性が高まっている。また、2023年3月にサービスが終了した公衆PHS から後継のスマートフォンの利用など音声通話の無線活用にも広がる。
 しかしながら、無線環境によくあるのが繋がらない、途切れるなどの問題である。
 Wi-Fi の特性を理解し、用途に応じた最適な設計・導入方法について解説しつつ、音声通話に有効な方法でもあるsXGP について、Wi-Fi との比較や使い分け、共存についてご紹介する。