Japan Association for Medical Informatics

[SS7-01] データ復旧から考える病院のバックアップシステム ~サイバー攻撃BCP訓練とオフラインバックアップの実例~

*岡田 謙二郎1 (1. 武蔵野赤十字病院 医療情報管理課 課長)

 医療機関を狙ったランサムウェアによるサイバー攻撃は高度化し、国内の病院でも多数の被害が報告されています。厚生労働省は、安全管理ガイドラインの改定や医療法の改正を行い、2024年の診療報酬改定では「診療録管理体制加算」の強化も行いました。当院では、2023年にCohesity 社のバックアップソリューションを導入し、毎日のデータバックアップはもちろんのこと、毎年行うサイバー攻撃BCP 訓練でもCohesity を利用しています。その中では、サイバー攻撃発災直後の超急性期に必要となるデータを職員が自らCohesity で復旧し、その情報をいかに早く医療現場に届けるかといったシミュレーションも行っています。Cohesity を用いたサイバー攻撃BCP 訓練の様子や、導入後1年間の実績について、具体的なデータを交えながらご紹介いたします。