特定非営利活動法人 日本分子生物学会

18:15 〜 19:45

[1F5] マルチオミクス統合解析が解き明かす生命現象-発生から疾患まで-

生命は核酸、糖質、脂質、タンパク質などの複雑な有機化合物から構成されている。近年、次世代シークエンサー、質量分析器の普及により、ゲノム配列、転写、翻訳、代謝、タンパク質複合体、などの発生から各種疾患における生命現象が網羅的にまた1細胞レベルで解析されており、メガデータを取り扱わなければ生命の全体像は見えてこない時代を迎えている。真核生物の複雑かつ精緻な仕組みを解き明かし、病態へ繋がる細胞の不可逆的な変化を捉えるにはこれら様々なオミックスを統合する視点が必要である。本セッションでは、各種のオミックス及び情報解析で活躍する研究者が集い、時々刻々と変化する細胞内の物質を多元的に積分して捉える新たな解析の可能性を共有する場としたい。

18:15~18:18 はじめに
18:18~18:32 システム生物学的アプローチに基づくオミックス統合解析
島村 徹平(名古屋大学 医学系研究科 システム生物学分野)
18:32~18:46 Genomon2を使った大規模ゲノム・トランスクリプトームの統合解析
白石 友一(東京大学 医科学研究所 ヒトゲノム解析センター)
18:46~19:00 オミクス統合解析が解き明かすがん代謝機構
近藤 彩乃(東京大学 先端科学技術研究センター ゲノムサイエンス)
19:00~19:14 血管オミックス解析から解き明かす血管新生新規機構
神吉 康晴(米国NIH)
19:14~19:28 ショウジョウバエ始原生殖細胞の代謝的性質とその役割
林 良樹 (筑波大学 筑波大学生命領域学際研究センター)
19:28~19:42 ヒストン脱メチル化酵素LSD1を介した環境応答と細胞記憶の形成
日野 信次朗 (熊本大学 発生医学研究所 細胞医学分野)
19:42~19:45 終わりに