The Molecular Biology Society of Japan

6:15 PM - 7:45 PM

[1F6] Story of cholesterol

コレステロールは人体に約100g含まれ、膜の成分になったり、ホルモンや胆汁酸の原料になり、人体に必要不可欠な物質である。一方で、中高年になると健康診断のコレステロールの値が気になる。それは心筋梗塞や脳梗塞などの突然死につながるからである。ところが昨年になって、厚生労働省の発表するコレステロール摂取上限が撤廃された。コレステロールをいくら摂取しても問題ないということになった。しかし臨床の現場では依然として、悪玉コレステロール値、総コレステロール値、LH比が基準値を超えるとそれらを下げる方向に指導される。果たしてコレステロールは悪者なのか、スタチンや新規の治療薬の効果はどうか、また、コレステロールと各種疾患の関係等について各方面の専門家に解説していただく。

18:15〜18:30 疫学や介入試験から分かってきたこと、コレステロールは長寿の指標
浜崎 智仁(富山大学/富山城南温泉第二病院)
18:30〜18:45 冠動脈不安定プラークを持つLDL受容体欠損ブタの開発
李 予昕(日本大学医学部内科学系 循環器内科学分野)
18:45〜19:00 メタボリックシンドロームとコレステロール
高橋 英孝(東海大学医学部基盤診療学系健康管理学)
19:00〜19:15 HDLコレステロールは善玉?
戸塚 実(東京医科歯科大学 大学院保健衛生学研究科先端分析検査学)
19:15〜19:30 コレステロールからみた「異所性脂肪と心臓血管病」
島袋 充生(福島県立医科大学 医学部 糖尿病・内分泌・代謝内科学講座)
19:30〜19:45 動脈硬化はLDL-コレステロールの上昇なしに発症する-スタチンと植物油脂が隠れていた原因因子
奥山 治美(名古屋市立大学/金城学院大学)