日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気水圏科学複合領域・一般

[A-CG06] Asian monsoon hydroclimate

2015年5月26日(火) 11:00 〜 12:45 101A (1F)

コンビーナ:*松本 淳(首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境科学専攻)、沖 大幹(東京大学生産技術研究所)、樋口 篤志(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、鼎 信次郎(東京工業大学大学院理工学研究科)、高橋 洋(首都大学東京大学院都市環境科学研究科)、座長:樋口 篤志(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)

11:00 〜 11:20

[ACG06-01] インドネシア海大陸の速い水循環: 「AMラジオ」仮説

*山中 大学1 (1.海洋研究開発機構大気海洋相互作用研究分野/神戸大学大学院理学研究科)

キーワード:インドネシア海大陸, 雲対流, 水循環, 日周期, HARIMAUレーダー網, SATREPS-MCCOE

平成17~21年度「地球観測システム構築推進プラン(JEPP)」による海大陸レーダー網(HARIMAU)構築および21~25年度「地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)」による海大陸最先端研究拠点(MCCOE)構築により、海風水蒸気輸送、雲・降雨、河川水輸送の全てが日周期変化することが示された。

従ってインドネシア海大陸域の水循環は極めて速く、大規模現象や経年・季節内変動に伴って(日周期海陸風循環強度を通じて)雨量等の増幅はするが、日周期は基本的に維持される。この様相は「AMラジオ」に似ている。その意味では、中緯度のような総観規模現象の連続的な観測・予測よりも、地域ごとの観測や毎日新たに(何度も)予測する方が適している。