日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-SC 社会地球科学・社会都市システム

[H-SC24] 人間環境と災害リスク

2015年5月24日(日) 16:15 〜 18:00 101B (1F)

コンビーナ:*青木 賢人(金沢大学地域創造学類)、鈴木 康弘(名古屋大学)、小荒井 衛(国土交通大学校測量部)、須貝 俊彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻)、宇根 寛(国土地理院)、中村 洋一(宇都宮大学教育学部地学教室)、松本 淳(首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境科学専攻)、後藤 真太郎(立正大学地球環境科学部環境システム学科)、原 慶太郎(東京情報大学総合情報学部)、座長:青木 賢人(金沢大学地域創造学類)

16:45 〜 17:00

[HSC24-03] プロボノによる災害情報後方支援の必要性と課題

*後藤 真太郎1 (1.立正大学地球環境科学部環境システム学科)

キーワード:災害情報, 後方支援, ICS, GIS, SNS

2014年の広島土石流災害でもプロボノによって災害情報後方支援が行われ、多くのサイトが立ち上がった。東日本大震災でも同様であるが、プロボノによって提供される情報は迅速であるがゆえに精度の保証ができないという課題などが指摘されている。例えば、GISの情報の場合、OSMで提供される情報がどこまで使用できるのか、事前に十分な検討が必要である。災害時の指揮系統を一元化するICS(Incident Command System)が導入されていない我が国にとって、プロボノの活動をソーシャルキャピタルのガバナンスで管理しなければならないのが現状である。このような現状にあって、2014年より、東日本大震災で発災直後から活動した60団体の中間支援組織による協働型災害訓練にICSを導入し、災害支援活動を管理し、行政との連携は関係者会議で行うようなスキームを構築してきた。本報告では、協働型災害訓練の活動の紹介を行い、GISを含めた災害情報後方支援の中でプロボノが果たす役割につき問題提起することを目的とする。