函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

ファインケミカルズ

[1E01-04] ファインケミカルズ

2021年11月11日(木) 09:15 〜 10:15 E会場 (函館アリーナ スタジオA)

座長:蟹江 澄志(東北大学)

09:15 〜 09:30

○紀太 悠1、東 正信1、天尾 豊1 (1. 大阪市立大学)

乳酸は生分解性高分子のモノマーとして知られる。ピルビン酸を乳酸へと還元するために、電子供与体、可視光増感剤、電子伝達体、および触媒からなる可視光駆動型酸化還元系を用いた。この系の触媒にポリビニルピロリドンで分散した白金ナノ微粒子、基質にピルビン酸を作用させ、可視光を照射することでピルビン酸を乳酸へと還元することに成功した。さらに基質濃度依存性、反応pHおよび亜鉛イオン添加効果を調べ、乳酸生成機構を推定した。

09:30 〜 09:45

余 涵1、○和田 健司1、馮 旗1 (1. 香川大学)

2-アミノフェノール類と第一級アルコール間の反応によるベンゾオキサゾール合成に対して、特に優れた活性を有する酸化チタン担持イリジウム触媒を見出した。特に[Ir(cod)Cl]2(cod = 1,5-cyclooctadiene)をイリジウム前駆体とするJRC(触媒学会参照触媒)-TIO-10担持触媒が最も高活性を示した。一方、水素移動型合成反応には層状チタン酸(HTO)を担体の前駆体として調製した触媒が特に有効であったので、報告する。

09:45 〜 10:00

○西鳥羽 俊貴1、石坂 悠介2、松本 和弘1、竹内 勝彦1、崔 準哲1,2 (1. 産業技術総合研究所、2. 筑波大学 数理物質科学研究科)

白金触媒は化学品合成・環境浄化触媒として広く応用されている。本研究では白金ジシリケート錯体を固定化したシリカを焼成・還元することでシリカ担持 Ptナノ粒子の調製を行った。既存の含浸法で調製した試料と水素化触媒活性を比較したところ、本法で調製した担持白金触媒の方が高い触媒活性を示した。焼成・還元温度を150~450℃まで変化させたところ、どの温度域においても高い活性を示すことがわかった。

10:00 〜 10:15

○小林 靖和1、森井 康晴3、田中 輝彦1、甲村 長利1、川波 肇1、増田 光一郎1、小野澤 俊也1、佐藤 一彦1、小林 修2,1 (1. 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター、2. 東京大学大学院 理学系研究科 化学専攻、3. 東京理化器械株式会社)

共同研究先の東京大学小林研究室ではごく最近、連続フロー条件下でのアルドール縮合反応において、アンバーリストA26触媒が高い活性と安定性を示すことを見出している。本発表では、ベンチスケールレベルのフロー有機合成装置を開発し、生産性のスケールアップ可能性を検討した。また、バッチ反応とフロー反応において速度定数と活性化エネルギーを取得し、比較することで反応様式の違いを考察した。
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