2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[16p-Z18-1~11] 12.4 有機EL・トランジスタ

2021年3月16日(火) 13:30 〜 16:45 Z18 (Z18)

中 茂樹(富山大)、深川 弘彦(NHK技研)

15:15 〜 15:30

[16p-Z18-6] [講演奨励賞受賞記念講演] 間欠蒸着法を用いたAlq3蒸着薄膜における自発的配向分極の極性制御

浜田 北斗1、松浦 寛恭1、大原 正裕1、田中 有弥1,2、石井 久夫1,2,3 (1.千葉大院融合、2.千葉大先進、3.千葉大分子キラリティ)

キーワード:有機ELデバイス、配向分極、配向制御

Alq3等のOLED用極性分子は自発的に配向し、膜の表面と裏面に分極電荷が現れる。これにより電極からの電荷注入が促進されるため、分極電荷は素子性能を決定する重要な要素である。分極電荷はバルクで発現することもあるが、その機構は不明であった。本研究では成膜プロセスにより分子配向制御が可能であることを示し、微量蒸着と中断を繰り返す間欠蒸着法を提案する。これによりAlq3薄膜表面の分極電荷の極性を反転できたため報告する。