2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.9 テラヘルツ全般

[17a-Z09-1~7] 3.9 テラヘルツ全般

2021年3月17日(水) 09:00 〜 10:45 Z09 (Z09)

諸橋 功(情通機構)

09:15 〜 09:30

[17a-Z09-2] スプリットリング共振器を集積したテラヘルツ共鳴トンネルダイオード発振器の作製および評価

兪 熊斌1、鈴木 雄成1、マイ ヴァンタ1、鈴木 左文1、浅田 雅洋1 (1.東工大)

キーワード:テラヘルツ、共鳴トンネルダイオード、スプリットリング共振器

従来のRTD発振器(Resonant Tunneling Diode: RTD) では,発振回路と直流バイアス回路を分離するためのMIM(metal-insulator-metal)キャパシタが必要であり,作製プロセスが複雑だった.最近,我々はMIMキャパシタを取り除いたRTD発振器を提案し,構造および製作プロセスの簡素化に成功したが ,共振器の損失が大きく1 THzを超える発振は困難だった.そこで,低損失なスプリットリング共振器(SRR)を用いた新たなRTD発振器の提案および理論検討を行い,1 THzを超える発振が可能なことを明らかにした .今回,設計に基づいてデバイスを作製し1.22 THzの発振を得たので報告する.