2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

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[18a-P03-1~16] 10 スピントロニクス・マグネティクス(ポスター)

2021年3月18日(木) 10:00 〜 10:50 P03 (ポスター)

10:00 〜 10:50

[18a-P03-9] Fe3O4(001)/MgO(001)/Fe(001)強磁性トンネル接合における大きな負のTMR効果

安井 彰馬1、本多 周太2、岡林 潤3、柳瀬 隆4、島田 敏宏4、〇長浜 太郎4 (1.北大総化、2.関大システム理工、3.東大理、4.北大工)

キーワード:マグネタイト、トンネル磁気抵抗効果

Fe3O4はバンド計算により高いスピン分極率を持つと予測され、高性能スピントロニクス材料として期待されている。しかし, Fe3O4を電極に持つMTJはこれまであまり大きなTMR比を示していない。本研究では,エピタキシャルFe3O4(001)/MgO(001)/Fe(001) MTJを作製し,-55.6%の大きなTMRを観測した。これはいわゆるインフレ定義では126%に相当する値である。またTMR比はFe3O4電極のVerwey転移に起因すると思われる特徴的な温度依存性を示した。