2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

10 スピントロニクス・マグネティクス » 10.4 半導体スピントロニクス・超伝導・強相関

[19a-Z19-1~12] 10.4 半導体スピントロニクス・超伝導・強相関

2021年3月19日(金) 09:00 〜 12:15 Z19 (Z19)

ファム ナムハイ(東工大)、高村 陽太(東工大)

11:00 〜 11:15

[19a-Z19-8] (110)面InGaAs量子井戸中の面直内部有効磁場の直接観測

中西 晃一1、齋藤 康人1、飯笹 大介2、石谷 善博1、横田 信英3、好田 誠2、森田 健1 (1.千葉大院工、2.東北大院工、3.東北大通研)

キーワード:スピン軌道相互作用、有効磁場

III-V族半導体量子井戸(QW)ではスピン軌道相互作用(SOI)によって運動量をもつ電子に対し有効磁場がはたらき,通常,(110)面上のQWではDresselhaus SOIによる有効磁場が面直に働く.本研究では,時間分解Kerr回転法による時空間スピンダイナミクス計測を行い,スピン歳差運動周波数の位置依存性を観測した.これにより,面直な有効磁場の存在を確認するだけでなく,Dresselhaus有効磁場の大きさを決定するパラメータβが非常に大きいことが分かった.