2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.4 薄膜新材料

[19p-Z15-1~11] 6.4 薄膜新材料

2021年3月19日(金) 13:30 〜 16:15 Z15 (Z15)

村岡 祐治(岡山大)、長谷川 哲也(東大)

14:15 〜 14:30

[19p-Z15-4] エピタキシャル歪みによるCo,Ge置換Lu3Fe5O12薄膜のスピンクラスターグラス特性制御

寺尾 健裕1、山原 弘靖1、田畑 仁1 (1.東京大工)

キーワード:スピングラス

スピングラスはスピンのランダムネスとフラストレーションの磁気相関により、低温でスピン凍結状態をとる物質である。スピン凍結状態ではメモリ効果やエージング現象と呼ばれる特徴的な磁気記憶を示し、興味深い性質として注目されている。本研究ではスピン波/電圧変換材料としての応用が期待されている希土類鉄ガーネットを対象とし、異方性Co2+と非磁性Ge4+の元素置換によりスピンクラスターグラス相を実現したLu3Fe4.8Co0.1Ge0.1O12 (LFCG)薄膜を作製した。その結果、結晶膜厚を変化させることで結晶構造を制御し、正方晶から格子緩和させることでスピン凍結温度幅は減少する一方、スピン凍結温度を上げられることが明らかとなった。