2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.3 酸化物エレクトロニクス

[16p-Z33-1~14] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2021年3月16日(火) 13:30 〜 17:15 Z33 (Z33)

太田 裕道(北大)

16:15 〜 16:30

[16p-Z33-11] 3D-RISM-SCF法による全固体電池用固体電解質におけるイオン拡散経路の高速探索手法

横山 智康1,2、大内 暁1、市川 和秀1、四橋 聡史1、金子 幸広1、笹川 崇男2 (1.パナソニック、2.東工大)

キーワード:全固体電池、イオン伝導体、第一原理計算

近年,次世代蓄電池として電解質に固体材料を用いた全固体電池が盛んに研究されている.全固体電池の実現のためには,高イオン伝導性を示す固体電解質の開発が必要である.そのような材料創出を目指し,第一原理計算を用いた材料探索に期待が高まっているが,イオン伝導の評価には計算コストの高い第一原理分子動力学(MD)を用いる必要があり,ハイスループットな材料探索が困難であった.本研究では,溶媒分子の分布を統計力学に基づいて算出する3D-RISM理論と第一原理計算を組み合わせた3D-RISM-SCF法1,2を固体電解質材料に適用し,固体中の拡散イオンを溶液として扱うことで,固体電解質材料のイオン伝導を高速評価する手法を構築した.