一般社団法人 日本医療情報学会

[3-A-4-02] 当協会におけるIoTと医療の関わりに向けた取組みについて

鹿妻 洋之1 (1. 電子情報技術産業協会(JEITA)ヘルスケアIT研究会)

JEITA, IoT, Sciety5.0

当協会は電子部品や電子機器、電気製品を取り扱う日本最大級の工業会であり、一部医療電子機器(主として計測機器)も対象としている。最近は、Sciety5.0の実現に向けた社会課題解決に向けた検討や提言活動も行ってきた。

IoTという言葉が出始める前から、医療機器が医療機関内だけで利用される時代は終わり、在宅等の医療現場や外語施設等での活用・データ収集が普通に行われるようになってきた。

こうしたなか、当協会ではヘルスケアIT研究会を立ち上げ、予防・在宅・介護・見守りの現場で、どのような解決すべき課題があるかの情報収集・解決策の検討を進めている。

昨年度は、報告書「IoTを活用した在宅医療・介護・見守りの実現のために」をとりまとめた。本報告書では、JEITAの考えるヘルスケアIoT・ICTシステムや、このようなシステムの基本構造を示すと共に、ユースケース事例を機能がどのように配置されるのかに着目しながら疾病管理、重症化予防、介護予防、在宅ケア等を中心に多数紹介している。

また、技術面、制度面からの提言も行っており、新たなヘルスケアIoT、ICTシステム・サービスの創出につなげるべく、関係省庁等への紹介とも行っているところ。

本講演では、報告書内容の紹介を行うと共に、今後アカデミアにも参加いただいての議論必要となる事項について問題提起を行いたい。