2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[1D12-16] 湿式再処理・乾式再処理

2022年9月7日(水) 16:10 〜 17:30 D会場 (E1棟2F 23番教室)

座長:中原 将海(JAEA)

17:10 〜 17:25

[1D16] 乾式再処理使用済塩のゼオライトによる処理技術の開発

(8)複数種のFP元素を含む模擬使用済塩へのゼオライト浸漬試験および固化体製造試験

*魚住 浩一1、飯塚 政利1、小藤 博英2 (1. 電中研、2. JAEA)

キーワード:乾式再処理、使用済塩処理、ゼオライト、セシウム、ストロンチウム、セリウム、ヨウ素、ガラス結合ソーダライト固化体

乾式再処理で生ずる使用済塩のゼオライトによる処理技術開発の一環として、FP元素としてCs、Sr、Ce、Iの4種のFP元素、あるいはこれらの一部を含む模擬使用済塩に粒状のゼオライトを撹拌しつつ浸漬する試験を実施し、ゼオライトによるFP元素吸着量の時間依存性や共存するFP元素の影響を調べた。その結果、Ceの共存によりSrの平衡吸着量が1/10程度に減少するほか、一旦ゼオライトに吸着されたSrが時間経過に伴い塩中に放出される現象が見られた。また、上記4種のFP元素を含む塩への浸漬により得られた模擬FP吸着ゼオライトを用いてガラス結合ソーダライト固化体を製造した。各FP元素並びにガラス結合ソーダライト構成元素(Al、Si、Cl)は固化体中でほぼ一様に分布していた。また、固化体の元素組成は使用した原料から推定される値と概ね一致し、固化に伴う顕著なマスロスは生じていないと判断された。