2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2A18-21] 廃棄物管理

2022年9月8日(木) 16:55 〜 18:00 A会場 (E1棟1F 10番教室)

座長:土方 孝敏(電中研)

17:10 〜 17:25

[2A19] 難処理性有機液体廃棄物処理のための水蒸気改質処理技術開発

(1)水蒸気改質処理法を用いたフッ素油の処理技術開発状況

*大和田 光宏1、小山 勇人1、木島 惇1、柴田 淳広1 (1. JAEA)

キーワード:水蒸気改質処理、有機廃液、フッ素油、廃油、腐食

ウランで汚染された難処理性有機廃液の処理技術として、水蒸気改質処理法とその装置の技術開発を進めている。難燃性のフッ素系合成潤滑油(フッ素油)の連続処理では、フッ素油を分解した際、僅かに発生する煤が徐々に蓄積する影響で排気フィルターが閉塞すること及び閉塞により燃焼が不安定になることがある。 これまでフッ素油分解時に発生する煤の影響を評価するため、フッ素油と助燃剤の混合比をパラメータとした処理試験、及びフッ素油の分解温度の違いによる影響評価を実施している。その結果、フッ素油濃度20 %までは装置内の差圧上昇が見られず煤によるフィルターの閉塞影響がみられないこと、またフッ素油濃度20 %以上であっても分解温度を上げることで、蓄積された煤の燃焼が促進されフィルターの閉塞が軽減できることが明らかとなった。一方で、長期間の連続処理において装置腐食の影響が顕在化する課題も摘出された。