[2C06-09] TRU廃棄物

[2C06] TRU廃棄物の廃棄体パッケージの開発

(1)全体概要

*藤井 直樹¹、大和田 仁¹、丸山 紀之¹、坂本 浩幸¹、関口 博司¹ (1. 原環セ)

キーワード：TRU廃棄物、廃棄体パッケージ、遠隔溶接、応力腐食割れ、廃棄体パッケージ内充填材、水素ガス発生

TRU廃棄物の地層処分では、廃棄体及び充填材を金属製の容器に収納した廃棄体パッケージを大断面の処分坑道に集積配置することが考えられている。本研究では、第2次TRUレポートで示された上蓋のない廃棄体パッケージと異なり、NUMOの包括的技術報告書で示された廃棄物を金属容器に封入して操業中に加えて閉鎖後数百年程度の放射性物質の閉じ込め性能を有する廃棄体パッケージの開発にあたり、主に製作過程での課題と取り組みを整理した。金属容器の溶接封入においては、応力腐食割れの原因となる残留応力の低減が可能な遠隔溶接技術の確立や、溶接及び溶接後熱処理時の廃棄体への熱影響の低減が課題である。一方、廃棄体パッケージ内充填材については技術開発課題があるセメント系材料を対象とし、放射線分解による水素ガスの発生を抑制できる仕様を示して製作することか課題である。